ブログ・活動内

2021.04.11 / 日々のこと

村の夜。

村に来て間もないある日、家の前に車を停めたあと、車の中からぼーっと星を眺めていた。じっと見ていると、飛行機でもなく衛星でもない星が、点滅していることに気づく。二十数年生きてきて初めて、何気なく使っていた「星が『瞬く』」の意味を知った。

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村に来てから、新月の楽しみが増した。街の明かりが煌々としている場所では、新月の日でも見える星の数は限られているけれど、夜の運転はハイビームをつけないと進めないような場所では、星がほんとうにたくさん見える。

村は高い山々に囲まれているから、プラネタリウムのようにドーム状に星を見ることはできないけれど、山の奥にオリオン座が半分だけ顔を覗かせているのも、それはそれで風情がある。

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星を見ながら、静けさの中に耳をそばだてていると、ほーほーと何かの鳴き声がした。フクロウだろうかと思ったけれど、フクロウだとしたら、あまりにもちゃんと「ほーほー」と鳴くから、フクロウくらいしか知らないわたしの勘違いなような気もした。

時間を見つけて、もっと奥の集落にお邪魔して、そこで夜を過ごしてみたいと思った。きっとわたしの住む場所より暗くて、星がもっとよく見えるんだろうと思う。

今回の記事を作成したのは
吉本遥
吉本遥さん

熊本市出身の25歳。東京での大学生活を経て小さな村での暮らしを望むようになり、2021年3月、五木村に移住。民俗学が好きで、古い道具や昔から続く暮らしの営みに触れるとわくわくします。